ブログ / ニュース Blog / News

トップ > お知らせ > NewGate訪問看護ステーションが目指す『ブランド』とは

NewGate訪問看護ステーションが目指す『ブランド』とは

2025/07/03

2周年 特別編 代表インタビュー

2025年4月、NewGate訪問看護ステーション(以下、NewGate)はおかげさまで2周年を迎えました。「医療従事者が報われる世界をつくりたい」と、訪問看護事業で日本一の激戦区である大阪でNewGateは生まれました。宮崎社長がたった一人で始めてから2年。現在は「笑顔あふれる 自分らしい人生を」というビジョンに共感してくれた約100人のスタッフと共に、大阪、兵庫、福岡、神奈川の1府3県9拠点で支援を行っています。

2周年という節目にあたって、NewGateのこれまでと、今。そして未来について宮崎社長にうかがいました。

創業期の苦労はない。大変だったのは現場のスタッフ。

まずは創業時の苦労話をお聞かせください。

「いやぁ、特にないんですよね(笑)。営業開始時である2023年4月には人材も揃っていたし、資金もありましたから。」

とはいえ当時は多忙で、時間がなかったのでは??

「全然。この2年間で僕が現場に出たのはたった2回。そのうち1回は同行ですから(笑)。僕、すぐに仕事を振り分けてしまうので、創業メンバーは本当に大変だったと思います。訪問看護未経験の中、手探りで利用者さんと向き合って、毎晩遅くまで働いてくれていましたからね。

でも、僕が現場に出てみんなと一緒に苦労を共有することが必要かというと、そうじゃない。僕にしかできないことをしないと革命は起こせないという思いは創業時も今も変わりません。当時の僕の役割はSNSの発信とか、採用でしたから、そこに注力することで、組織全体が強いまま維持できたと思っています」

では、この2年間で一番印象に残っているエピソードを教えてください。

「これも考えたんですが、ないんです(笑)。売上目標や、拠点の拡大は、あくまで通過点なので、それを達成したことに感動はありません。一つの目標を達成し成長すれば、またひとつ課題が生まれるので、それに淡々と向き合って2年が過ぎたという感じです。」

変わらない想い〜これまでにない選択肢を医療従事者に〜

「設立から変わらないのは『笑顔あふれる 自分らしい人生を』という従業員に向けたメッセージ。スタッフたちが高めあって成長し、自分のがんばりが正しく評価される職場を、創業時も今も変わらず目指しています。どうしたらみんなの人生がよくなるのか。どんな挑戦をさせればいいのかを、常に考えています」

これまでにない新たな選択肢を提示することで、医療従事者の方々に衝撃を与えたいと話す代表。NewGateで働いてくれるスタッフには、NewGateを存分に活用して自己実現して欲しいと熱くなりながら、これまでの変化についても聞いてみました

「創業時と変わってきたなと感じるのは、僕とスタッフとの物理的かつ精神的な距離感ですね。創業当時は人数も少なかったので、自分のやりたいことや想いをすぐに伝えることができて、その場で現場とも連携ができていました。でも、今は100人規模になってきて、本部、エリアマネージャー、主任、リーダーと階層も増えてコミュニケーションの難しさを感じています。

例えば、僕や本部は絶対にみんなのためになる!と思ってやっていることも、現場にとっては負荷が大きくなったと感じていたり。逆に、業務負担を減らして、生産性をあげるための施策が、現場では『楽になった』と受け止められていたり。そういった小さな解釈の違いが生じているのを感じる場面が増えました。ただ。それが悪いは思っていなくて、そういう変化なのだと受け止めています。」

初の一般採用開始!1週間で20件以上応募がくる人気ぶり

「これまでは、僕のトップダウンで成り立っていましたが、今後、200人、300人と規模が大きくなっていくことを見据えて、今から組織として機能するように変えていく必要があると思っています。NewGateがもう一段階 拡大するためには、中間管理職の育成が絶対に必要です。僕や本部の声も、現場の声もきかなくちゃいけない板挟みにあっている主任あたりは、今もかなり成長痛を味わっていると思います。

医療従事者ってみんなプレーヤーなので、基本的にマネジメントの経験がほぼないんです。これまで利用者さんに向いていたベクトルを、いきなりチームを動かすとか、組織を動かすとか、別の方向に向けなくてはいけない。その辺りは外部の人事コンサルタントに毎週来てもらって、レイヤーごとにミーティングを持ってもらってフォローアップする体制をとっています。」

採用に関しても新たな動きが始まるそうですね。

「はい。これまではSNSだけでお金を一切かけずに採用してきましたが、今後はSNSだけではなく、エージェントを活用しての一般採用もしていきます。SNS採用ってかなり特殊な武器で、それだけでこの2年間戦ってこられました。でも、それってスポーツで言ったら、パスがものすごく上手いだけでレギュラー入りしたようなもの。今後もレギュラーの座を勝ち取りたかったら、基礎力や筋トレも必要。経営も一緒で、良い組織をつくっていくためには、多くの経営者が普通にやっていることも必要。経営の基礎体力があればよりSNSも相乗効果が生まれて強い組織になると思っています。

僕を全く知らない人が、今のこの事業所の募集要項を見てNewGateと他社と比較したときにNewGateは魅力的なのか。『ここで働きたい、成長したい』と思ってもらえるのか。そして、そこから入職した人が果たしてNewGateに定着するのか。そこを試すための新たな採用に挑戦します。そのためには資金調達が必要になるので、そこはまさに経営者の仕事ですね。銀行との取引を増やしながら、実績を作ってより多くの融資を引ける企業に成長したいと思っています。」

一般募集を開始して1週間足らずで20件以上の募集があったそうですが。

「そうなんです。SNS採用と違って、僕が面接しなくていいので、今後は僕以外で採用の基盤を作っていくのが狙いです。何人採用するために、どれくらいの資金が必要で、離職率がこれくらいでどれくらい売上利益をあげられるのかがわかってくれば、強い経営基盤ができますよね。再現性がないことがSNS採用の唯一の弱点でしたから。」

どんな方が入職されるか、楽しみです!

医療従事者も二極化の時代。年収300万 VS 年収700万 あなたならどっち?

医療従事者の未来、そしてNewGateのあり方について宮崎社長のお考えを教えてください。

「今、日本は少子高齢化で医療従事者や介護士の需要が高いとか言われていますけど、診療報酬は一向に上がってないんです。今の段階で上がってないものが、今後急激に上がるわけがない。これは看護師とかセラピストも同じで『需要が上がる=報酬があがる』じゃない。じゃ、どこで報酬があがるかというと、専門性の高さだと僕は思っています。

例えば、正看護師と准看護師だったら、正看護師の方が俄然給料が高いんです。今後はさらに上位互換が出てきて、年収も二極化すると思います。だからこそNewGateはハイクラスな人材を育てていける企業を目指しています。それは現場の経験やスキルだけではなくて、教育スキルやマネジメントスキルだったり、採用のスキルだったり、SNSの知見だったり、そういうプラスアルファのスキルこそが医療従事者に必要になると思います。プレイヤーとしてのスキルだけでは、年齢や環境によって頭打ちは絶対にきますし、診療報酬が改定された瞬間に給料は下がってしまうわけですから。そういった時代の変化をいち早く察知し、何がおきても耐えていけるメンタルやマインドを教育していける企業になりたいと思っています。そういう強い人材を集められる企業に成長して、『看護師として、人としてレベルアップしたいならNewGate』というブランドを作っていきたいです。」

最後に、宮崎社長にとってNewGateらしさとはなんでしょうか。

「僕だけでなく、スタッフひとりひとりが成長に貪欲だということですかね。その挑戦と苦労、成長の先に、店舗拡大や小児の新たな市場を切り拓いていきたいと思っています。ここは未開の成長市場です。『小児だったらNewGate』という唯一無二のポジションも取りにいきます。」

宮崎社長、ありがとうございました!