未経験から小児OTとして活躍
ーOTの可能性を広げる橋渡しにー
セラピスト OT有田杏菜(29)
今回ご紹介するのは、OTの有田杏菜さんです。2023年5月に入職し、現在は主任としてマネージメントをする立場にありながら、OTとしても現場で活躍しています。口下手だけど「根性がある」と皆に一目置かれ、上司や社員から信頼される有田さんの働き様をご紹介します。
ー老健での7年のキャリアを経て 反対を押し切って転職ー
私の出身地である岡山県の老人保健施設に4年勤めて、転職して大阪にある老人保健施設に3年勤めました。老人保健施設は、要介護度1以上の高齢者が在宅復帰を目標に生活を送る施設で、医師や看護職員、栄養士、介護支援専門員、相談援助職、介護職、そして私のようなセラピストといった多職種が連携して、入所している方に医療やリハビリテーション、介護を提供しています。その中で私(OT)は生活に関連する能力の維持・向上のための個別リハビリや集団リハビリを行っていました。
元々小児には興味があったのと、尊敬する社長にお声をかけていただいたのもあり、二つ返事で転職を決めました。でも、周りからは反対されましたね。モンスターペアレンツの怖さとか、お母さんに言い詰められたらどうするんだ、とか散々いわれましたね。でも、転職することに迷いは一切ありませんでした。
ー小児OT未経験なのに先輩OTがゼロ!?ー
入職当初は何もわからない状態でした。これまでの経験で活かせるのは、利用者さんとコミュニケーションとるということだけでした。当時は、私以外にOTもいなかったので、先輩社員がいない中、一度だけ先輩看護師に同行してもらい、2回目の訪問からは、一人で現場に放たれました(笑)。現場で揉まれて仕事を覚えていきました。
小児の場合は、ASDやADHDといわれる発達障害児に感覚統合療法をおこなっています。感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能なんですが、それが上手にできないお子さんたちに必要な支援を提供しています。今は1歳8ヶ月から小学生のお子さんを担当しています。
仕事をしていて嬉しいのは、そういったお子さんの成長が感じられた時ですね。あとは、お母さんから近況報告をいただいたり、信頼いただいていることを実感できた時は、やりがいを感じます。
ーOTが知らない OTの可能性ー
「OTさんの枠がとれない」「OTさんに来てもらえない」と悩んでいるお母さんが多いのは常に感じています。OTの人材不足もあるかもしれませんが、一番の課題はOT自身が自分の価値の高さに気づいていないことにあると思います。
まず多くのOTは「OT=老年期を見る」という思い込みを持っています。小児分野は教科書にほぼ載っていなく、授業でも一瞬触れる程度です。学生の時に「OT=老年期」という刷り込みがあるのが大きいかもしれませんが、「小児×OT」は非常に希少価値が高いです。利用者からの需要は常に高く、今後も上がっていくと思います。
もう一つの課題は、OT が病院以外に“より良い職場”があるという選択肢を認識していないことです。セラピストって専門職で、かつ人手不足なのにも関わらず、病院や老健で働くとお給料が低いんです。でも「訪問看護ステーション×小児×OT」で見たら景色は全く変わります。特にNewGateでは昇給・昇格の人事制度が整備されているので、頑張った分だけお給料や待遇で評価されるので働きがいもあります。
小児OTの割合は全体の6%と以前どこかで聞いたことがあります。つまり、94%は老年期しかみていないんですね。この94%が「老年期もみられるし、小児もみられる」に気づいてくれたり、NewGateのような新しい選択肢に気づいてくれたら、社会がもっと良くなるはず。なので、OTの新しい働き方を発信するのもNewGateや私の役割だと思っています。
ーNewGateの魅力ー
みっつあって、ひとつは働きやすい職場です。分からないことは聞けるし、納得できる答えがもらえるのは前職と違いますね。STさんや看護師さんに色々聞けることで、自分の考えや学びの幅が広くなったことも感じています。必要な時は手をさしのべてくれる、自分ひとりで頑張らなくていいというNewGateの文化にも助けられています。
もう一つは、仕事に夢中になれること。以前の職場では、毎日同じことの繰り返しで、キャリアアップやお給料アップは一切見込めませんでした。当時は、副業してお金を稼いでBMWに乗ることが人生の目標でした(笑)。でも、今はNewGateの中で自分のやりたいことを目指せる環境にあって、副業どころじゃありません(笑)現在は、「主任」も任せてもらっています。他の職場ではまずあり得ません。次は「エリアマネージャー」を目指します!
最後は、職場の人間関係が良いこと。プライベートでもユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行ったり、仕事終わりに鍋パーティしたり、つい先日も一緒に旅行に行きましたね。私の場合、直行直帰が多く、仕事していると利用者さんとしか会わないので、仕事以外に話す人がいないんです。寂しい時は、仕事がないのに夜の11時に同僚に会うために事務所に行ったりしています(笑)同世代の看護師や趣味が同じ人も多いので毎日楽しいです。
これからも目の前の仕事に一生懸命取り組みます!
有田さん、ありがとうございました。
OT の未来を広げてください!