ご家庭を中心に支援の輪を広げる訪問看護
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佐賀エリアの訪問看護の現場から、ご本人やご家族の希望を起点に、医療・介護・福祉などさまざまな支援をつなぎながら在宅生活を支える訪問看護の役割を今回のブログではご紹介したいと思います。
「この人にとって必要な支援は何だろう?」
訪問看護の現場では、決まったサービスを決まった通りに提供するだけでは、うまくいかないことがあります。
同じ病気や同じような身体状況であっても、生活環境や家族構成、本人の希望によって必要な支援は変わるからです。
「できれば、このまま自宅で暮らしたい」
「家族にも無理をさせたくない」
「病院には相談したけれど、家に帰ってからが少し心配」
そんな思いがあったとき、訪問看護師が一人で答えを出すわけではありません。
ご本人やご家族の話を聞きながら、今必要な支援は何なのかを一緒に考え、必要に応じて周囲の支援を広げていく。
そこに、在宅で働く専門職としての面白さがあります。
支援のスタート地点は「ご家庭」
病院では、医師や看護師、リハビリスタッフなど、さまざまな専門職がそれぞれの専門性を発揮しています。
在宅でも、多くの専門職が関わります。
ただし、在宅生活の主役は医療機関でもサービス事業所でもありません。
実際に暮らしているご本人とご家族です。
どんな生活を送りたいのか。
何を大切にしているのか。
何なら無理なく続けられるのか。
反対に、何が負担になっているのか。
こうしたことを知ったうえで支援を考えるからこそ、「医療的には正しいけれど、実際の生活では続けにくい」というズレを減らしていくことができます。
訪問看護では、まずそのご家庭の生活を知ることから支援が始まります。
一つの相談から、支援の輪が広がっていく
例えば、ご本人から「今後の通院が少し不安」と相談されたとします。
その言葉だけを聞けば、受診についての話に思えるかもしれません。
しかし、話を聞いていくと、
「一人で外出することが難しくなってきた」
「家族が毎回付き添うのは難しい」
「最近、体力が落ちてきた気がする」
など、別の課題が見えてくることがあります。
そうなれば、必要なのは「次の受診をどうするか」だけではありません。
訪問診療や介護サービスの利用を検討したり、ケアマネジャーに相談したり、リハビリの方法を考えたり。
一つの相談をきっかけに、必要な支援が少しずつ見えてくることがあります。
訪問看護師は、そのすべてを自分たちだけで担うのではなく、必要な人にバトンを渡していく役割も担っています。
「つなぐ」ためには、専門性が必要
誰かにつなげば、それで終わりというわけでもありません。
「このケースなら、誰に相談するのがよいのか」
「今すぐ必要なのか、もう少し様子を見るのか」
「ご本人はどこまで希望しているのか」
「ご家族はどんなことに困っているのか」
こうしたことを整理するには、専門職としての知識や経験が必要です。
看護師であれば健康状態や医療面から。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士であれば、身体機能や動作、生活上の困りごとなど、それぞれの専門的な視点から。
一つの家庭を見ても、職種によって見えるものは違います。
だからこそ、専門性を持ったスタッフがご家庭に入り、その情報を必要な支援につないでいくことに意味があります。
「全部やる」より、「必要な人とつながる」
在宅医療では、一つの事業所ですべてを解決することはできません。
だからこそ大切なのが、地域にあるさまざまな力を活かすことです。
医療機関。
介護サービス。
相談支援。
行政。
福祉サービス。
そして、ご家族や地域の方々。
それぞれができることを持ち寄ることで、一つのご家庭を支えることができます。
訪問看護師が「自分たちで何とかしなければ」と抱え込むのではなく、
「この方にとって、今必要な支援は何か。そのために、誰とつながればいいか」
と考える。
この視点が、在宅生活を支えるうえで大切になります。
地域で、人と人をつなぐ仕事
佐賀市・佐賀県広域を含む佐賀エリアで訪問看護に携わるということは、利用者様のご自宅へ訪問するだけではありません。
その地域で暮らす一人ひとりの生活を知り、必要な支援につなげていく仕事でもあります。
同じ地域であっても、ご家庭によって抱えている課題は違います。
だからこそ、「この地域にはどんな支援があるのか」「誰に相談できるのか」を知っていることも、在宅で働く専門職にとって大きな力になります。
日々の訪問を通して、少しずつ地域とのつながりが増えていく。
そして、そのつながりが別の誰かの支援にも活かされていく。
これは、病院の中だけではなかなか経験できない、地域で働く訪問看護ならではの魅力の一つです。
ご家庭を中心に、支援の輪を広げていく
訪問看護は、「看護師やリハビリスタッフがご家庭を支える」という一方向の支援ではありません。
ご本人やご家族を中心に、その周りに医療、介護、福祉などのさまざまな支援がつながっていく。
その中で訪問看護は、ご家庭の近くで生活を見ながら、必要な支援を考え、つないでいく役割を担います。
一人で抱え込まない。
一つの方法に決めつけない。
そのご家庭に必要な人やサービスを探していく。
そうやって少しずつ支援の輪を広げていくことが、住み慣れた場所での生活を支える力になります。
訪問看護の仕事には、目の前のケアだけではなく、**「その人の生活を支えるために、誰とつながるかを考える」**という役割があります。
ご本人やご家族の声を起点に、医療・介護・福祉など、それぞれの専門性を持つ人たちとつながっていく。
その中心にいるのは、サービスを提供する側ではなく、そこで暮らしているご本人とご家族です。
「一人の利用者様を、地域全体で支える仕事がしたい」
「自分の専門性を、生活の場で活かしてみたい」
そんな方にとって、訪問看護には新しい専門職としての可能性があります。
NewGateでも、佐賀エリアのご家庭を中心に、地域のさまざまな力をつなぎながら、その人らしい在宅生活を支えていきます。
