家に帰ると、見えてくること
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訪問看護では、病気や症状だけでなく、ご自宅での生活の中にある「ちょっと困った」にも目を向けます。暮らしの中だからこそ見えてくる課題と、それに寄り添う訪問看護の役割について今回のブログではご紹介します。
「病気は落ち着いている。でも、生活は大変」
「体調は悪くないけれど、最近少し動きにくくなった」
「薬は飲めているけれど、毎日の管理が大変になってきた」
「以前はできていたことが、少しずつ難しくなっている」
在宅で生活していると、こうした「病気とは言い切れないけれど、何となく困っている」ということが起こります。
医療機関では見つけにくい、生活の中の小さな変化。
訪問看護では、こうした部分にも目を向けながら、その人らしい生活を支えていきます。
ご自宅だからこそ、見えてくることがある
同じ身体の状態でも、生活する場所が変われば困ることも変わります。
ベッドから起き上がることはできても、トイレまで移動するのが大変かもしれません。
歩くことはできても、自宅の段差や廊下では転倒の不安があるかもしれません。
食事ができていても、準備や片付けまで含めると家族の負担が大きくなっていることもあります。
こうしたことは、実際の生活の場に入るからこそ見えてくるものです。
「何ができるか」だけではなく、「今の生活の中で、何に困っているのか」を見ること。
それも訪問看護の大切な役割です。
「できないこと」だけを探さない
生活の中で困りごとがあると、つい「できないこと」に目が向きます。
しかし、訪問看護で大切にしたいのは、できないことを並べることだけではありません。
「ここまでは自分でできる」
「この方法なら続けられる」
「少し環境を変えれば、自分でできるかもしれない」
そんなふうに、その人が今持っている力にも目を向けます。
できることを活かしながら、必要なところだけ支える。
そのバランスを考えることが、生活を支えるうえで大切になります。
小さな「困った」を、そのままにしない
「まだ病院に相談するほどではない」
「家族で何とかできている」
そんな理由で、生活の中の困りごとがそのままになっていることもあります。
けれど、小さな困りごとが積み重なることで、本人の負担が増えたり、ご家族の介護負担が大きくなったりすることもあります。
だからこそ、
「最近ちょっと大変になってきた」
「前と少し違う気がする」
という段階から、一緒に考えていくことが大切です。
大きな問題になってから対応するのではなく、小さな変化や困りごとの段階から、その人の生活を考える。
それも在宅医療・訪問看護の役割の一つです。
医療を「生活の中」に置き換えて考える
訪問看護は、医療を届ける仕事です。
一方で、医療だけを切り取って考えていては、在宅での生活を十分に支えられないこともあります。
「この処置が必要だから」ではなく、
「この人が家で安心して暮らすためには、どうすればいいのか」
という視点で考える。
そのためには、身体の状態だけでなく、生活環境やご家族の状況、本人が大切にしていることなど、さまざまな情報を合わせて考える必要があります。
医療と生活を切り離さず、その人の暮らしの中で考える。
そこに、訪問看護ならではの支援があります。
「ちょっと困った」を相談できる存在でありたい
在宅生活には、病気や症状だけでは説明できない困りごとがたくさんあります。
だからこそ、訪問したときに見えてきた小さな変化を大切にし、
「これならどうすれば楽になるだろう」
「今の生活を続けるために、何ができるだろう」
と一緒に考えていく。
訪問看護は、何か問題が起きたときだけに関わるものではありません。
その人が住み慣れた場所で、自分らしい生活を続けていくために。
日々の暮らしにある小さな「困った」に寄り添い、一緒に考えていく。それが私たちの訪問看護です。
