誕生日カードが教えてくれた、心に届く支援
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医療だけでは届かないもの
訪問看護というと、体調観察や医療処置、リハビリテーションなど、医療的な支援を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらは訪問看護における大切な役割です。
一方で、在宅での暮らしを支えるためには、医療や身体面への支援だけではなく、その方の気持ちや生活に寄り添うことも大切だと私たちは考えています。
「今日は少し元気がないな」
「最近、こんなことを楽しみにしているんだな」
日々の何気ない会話や変化から、その人らしさを知っていくことも、訪問看護の大切な仕事の一つです。
今回のブログは、そんな「人と人との関わり」の大切さを改めて感じた出来事をご紹介します。
「誕生日カードが嬉しかった」
ある利用者様のお誕生日に、スタッフから誕生日カードをお渡ししました。
後日、その利用者様から、
「誕生日カードが嬉しかった」
「初めてもらった」
「みんなにありがとうと伝えてほしい」
という言葉をいただきました。
電話越しの声からも、いつも以上に嬉しそうな様子が伝わってきました。
スタッフにとっても、その言葉はとても嬉しいものでした。
カードそのものは小さなものです。
けれど、その一枚をきっかけに「自分のことを気にかけてくれている人がいる」と感じていただけたのだとしたら、それは私たちにとって大きな意味を持つ出来事です。
在宅療養を支えるのは、「安心できる人がいる」という感覚
病気や障がいと向き合いながら、自宅で生活することには、身体的な負担だけではなく、さまざまな不安や孤独を伴うことがあります。
体調が良くない日。
思うように身体が動かない日。
将来のことを考えて、不安になる日。
そんな日々の中で、
「自分のことを気にかけてくれている人がいる」
「また次に来てくれる人がいる」
「自分のことを覚えていてくれる」
という感覚が、安心につながることがあります。
もちろん、一枚の誕生日カードだけですべての不安がなくなるわけではありません。
けれど、医療的なケアと同じように、人と人とのつながりの中で生まれる安心も、在宅生活を支える大切な要素の一つだと私たちは考えています。
「その人らしい生活」を支えるために
私たちが大切にしているのは、「病気を治すこと」だけではありません。
利用者様が住み慣れた場所で、その人らしく生活を続けられること。
そして、「ここで暮らしていてよかった」と思える時間を少しでも増やしていくこと。
そのためには、医療的な知識や技術だけではなく、一人ひとりの生活や価値観に目を向けることが必要です。
今回の誕生日カードは、とても小さな出来事かもしれません。
しかし、その小さな行動の中には、
「この人に喜んでもらいたい」
「少しでも安心して過ごしてほしい」
「その人らしい毎日を応援したい」
という、私たちの支援に対する思いが詰まっています。
小さな「嬉しい」を積み重ねる
訪問看護の仕事には、専門的な医療ケアが必要な場面もたくさんあります。
一方で、日々の何気ない会話や、ちょっとした気遣い、誕生日を覚えていること、好きなことを一緒に話すこと。
そうした一つひとつの積み重ねも、利用者様の生活を支える大切な支援です。
今回、「誕生日カードが嬉しかった」と伝えていただいたことは、私たちスタッフにとっても、支援のあり方を改めて考えるきっかけになりました。
大きなことをしなければ、人の心に届かないわけではない。
一人ひとりのことを知り、その人を想って行動する。
その積み重ねが、安心や信頼につながっていくのだと思います。
NewGateではこれからも、医療・看護・リハビリテーションの専門性を大切にしながら、利用者様一人ひとりの「その人らしい暮らし」に目を向けた支援を続けていきます。
そして、日々の中にある小さな「嬉しい」や「安心」を、これからも一つずつ積み重ねていきたいと思います。
