「その人が決める」を支える訪問看護
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医療的に望ましいことと、本人が望む暮らしは、必ずしも同じではありません。NewGate訪問看護ステーションが大切にする、利用者様の意思や選択を尊重した支援について今回のブログではご紹介します。
「正しいこと」が、その人にとっての答えとは限らない
医療やリハビリテーションの現場では、専門的な知識や経験をもとに、より良い方法を考えます。
身体への負担が少ない方法。安全性の高い方法。健康状態を維持するために必要なこと。
どれも大切な視点です。
しかし、医療的に望ましい方法が、必ずしもその人の希望と一致するとは限りません。
例えば、身体への負担を考えると控えた方がよい活動でも、ご本人にとっては日々の楽しみや生きがいになっていることがあります。
安全性だけを優先すれば、生活の選択肢が狭くなってしまうかもしれません。
だからこそ訪問看護では、専門職として何が必要かを考えるだけでなく、「ご本人はどうしたいのか」という視点も欠かせません。
「どうしたいですか?」から始まる支援
例えば、日常生活の中で何かを変える必要が生じたとき。
専門職が方法を考え、提案することはできます。
しかし、その方法を実際の暮らしに取り入れるのは、利用者様ご本人やご家族です。
だからこそ、私たちは一方的に答えを決めるのではなく、まずはご本人の思いを知ることが大切だと考えています。
何を大切にしているのか。
どんな生活を続けたいのか。
何に不安を感じているのか。
同じ病気や障がいがあっても、生活環境や価値観、これまでの経験は一人ひとり異なります。
ある方にとっては外出することが大きな目標でも、別の方にとっては自宅で家族と穏やかに過ごすことが何より大切かもしれません。
こうした思いを丁寧に聞くことで、その人に合った支援の形が少しずつ見えてきます。
「選べること」も、暮らしの大切な一部
私たちは日々の生活の中で、さまざまな選択をしています。
何時に起きるか。何を食べるか。どこで、誰と、どのように過ごすか。
普段は当たり前に感じることでも、病気や障がいによって、自分で選ぶことが難しくなる場合があります。
そのようなときにも、できる限りご本人の意思を確認し、選択できる機会を大切にすること。
それも、生活を支える専門職の役割だと考えています。
例えば、リハビリテーションの目標を考える場面でも、「歩行能力を改善する」という専門的な目標だけでなく、「近所のお店まで買い物に行きたい」というご本人の希望が出発点になることがあります。
何のために取り組むのかが明確になることで、支援の方向性も変わってきます。
大きな決断だけではありません。
日々の小さな選択を積み重ねることも、その人らしい暮らしにつながっていきます。
希望を尊重することと、安全を守ること
もちろん、ご本人の希望をそのまま実現することが、必ずしも適切とは限りません。
健康状態や医療的なリスクによっては、慎重な判断が必要な場合もあります。
大切なのは、希望を否定することでも、すべてを無条件に受け入れることでもありません。
専門職として必要な情報をわかりやすく伝え、リスクや選択肢を共有しながら、一緒に考えることです。
例えば、外出を希望されている方に転倒のリスクがある場合。
単に「危ないのでやめましょう」と伝えるのではなく、移動方法や福祉用具の活用、付き添いの必要性などを検討することができます。
希望を実現するために、どのような準備や工夫が必要なのか。
看護師やセラピストがそれぞれの専門性を生かし、必要に応じてご家族や主治医、関係職種とも相談しながら、実現可能な方法を探していきます。
「本人の希望」と「専門職としての判断」。
その両方を大切にしながら、納得できる選択につなげていくことが重要です。
自分の思いを伝えることが難しい場合にも
訪問看護では、言葉で自分の希望を伝えることが難しい方と関わる機会もあります。
特に小児の訪問看護では、お子様の年齢や発達段階、障がいの特性などによって、意思の表し方もさまざまです。
そのような場合にも、ご家族の思いを伺いながら、お子様自身の反応や好み、日頃の様子を丁寧に捉えていくことが大切です。
言葉で確認できないからといって、ご本人の意思がないわけではありません。
表情や行動、これまでの生活の中で見られる反応なども参考にしながら、できる限り本人の思いを尊重した関わりを考えていきます。
ご本人に代わってすべてを決めるのではなく、その人なりの意思表現を大切にする。
それも、訪問看護に求められる姿勢の一つです。
気持ちが変わることも、大切にしたい
一度決めたことが、ずっと変わらないとは限りません。
体調の変化や生活環境、ご家族の状況によって、希望が変わることもあります。
以前は望んでいなかったことに挑戦したくなるかもしれません。
反対に、これまで続けてきたことを見直したくなる場合もあります。
だからこそ、過去に確認した希望だけで判断せず、そのときの思いに耳を傾けることが大切です。
支援の方針を決めて終わりではなく、日々の関わりの中で何度でも確認し、一緒に考え直していく。
訪問看護には、そんな継続的な関わりが求められます。
その人の人生の、主役はその人自身
訪問看護は、専門職が利用者様の生活を決める仕事ではありません。
医療やリハビリテーションの専門性を生かしながら、ご本人が大切にしていることを理解し、その選択を支えていく仕事です。
時には、専門職としての判断とご本人の希望が異なることもあります。
そんなときこそ、すぐに結論を出すのではなく、対話を重ねながら一緒に考えることが大切だと思います。
私たちが考える「良い支援」と、ご本人が望む「良い暮らし」。
その二つが重なる方法を、一緒に探していきたいと考えています。
その人の人生の、主役はその人自身。
NewGate訪問看護ステーションは、一人ひとりの思いや選択を大切にしながら、その人らしい暮らしを支えていきます。
