「いつ歩けるようになりますか?」あの日の問いかけから、今日の一歩へ。
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寝返りも難しかった頃から、小児訪問リハビリを通じて成長を見守ってきた男の子。心臓の手術も経験しながら歩けるようになった姿と、ご家族やセラピストの想いを今回のブログではご紹介します。
「歩けるようになったよ!」という嬉しい報告
先日、小児訪問リハビリで関わっている男の子が、歩けるようになったという嬉しい報告が届きました。
以前は寝返りをすることも難しかったお子様が、自分の足で歩いている。
その成長を知り、スタッフからも喜びの声が上がりました。
特に、介入初期に関わっていたセラピストにとっては、当時の出来事を思い出す、感慨深い報告だったようです。
「めっちゃ大きくなってて感動です」
そんな言葉とともに、ある日の記憶が語られました。
「いつ歩けるようになりますか?」
それは、まだ寝返りも難しかった頃のこと。
お母様から、担当セラピストにこんな質問がありました。
「いつ歩けるようになりますか?」
お子様の成長を願う、ご家族の率直な問いかけです。
子どもの発達には個人差があり、特に医療的なケアや配慮が必要なお子様の場合、今後の発達について明確な時期をお伝えすることが難しい場合もあります。
だからこそ、私たちセラピストには、その時点でのお子様の状態を丁寧に評価し、今できることや、これから目指していくことを一緒に考える姿勢が求められます。
今回の報告を受けたセラピストは、あの日のお母様の言葉をふと思い出したそうです。
当時はまだ遠い未来のように感じられたかもしれない「歩く」という姿。
「あの頃を知っているからこそ、歩けるようになったという報告は、何よりも嬉しいものだったと思います。」
心臓の手術を乗り越えながら
今回のお子様は、これまでの成長の過程で心臓の手術も経験されています。
ご本人はもちろん、ご家族にとっても、さまざまな不安や心配があったことと思います。
小児リハビリでは、運動発達だけでなく、お子様の全身状態を踏まえた支援が欠かせません。
特に心疾患のあるお子様では、循環器系の状態や運動時の負担などを考慮しながら、無理のない範囲で活動を進めていくことが大切です。
今回のケースでも、循環器系のリスクを把握した上で支援が続けられてきました。
ただ単に「できる動作を増やす」ことだけを目指すのではなく、健康状態やその日の様子にも目を向けながら、成長を支えていく。
そうした慎重な関わりも、小児リハビリにおける専門性の一つです。
子どもの成長は、一つひとつの積み重ね
子どもの発達は、ある日突然、完成するものではありません。
寝返りや姿勢の変化、身体を支える力、周囲への興味、自分から動こうとする気持ち。
さまざまな経験が重なりながら、少しずつ新しい動きへとつながっていきます。
もちろん、その過程や順序、必要な時間はお子様によって異なります。
私たちが大切にしているのは、一般的な発達の目安だけにとらわれず、目の前のお子様が今どのような力を身につけ、何に挑戦しようとしているのかを捉えることです。
小さな変化を見つけ、その成長を一緒に喜ぶこと。
できるようになったことだけでなく、挑戦する姿や、その子らしい成長の過程を大切にすること。
その積み重ねが、小児リハビリの大きな魅力だと感じています。
ご家族にとって、特別な瞬間
歩けるようになることは、お子様にとって大きな成長の一つです。
そして、これまで病院での治療や手術など、大変な時期を経験されてきたご家族にとっては、より一層特別な瞬間だったのではないでしょうか。
介入初期に関わっていたセラピストも、今回の報告に対して、こんな想いを伝えていました。
「これまで病院で大変な時期を乗り越えてきたからこそ、パパママにとってはより一層特別な瞬間ですね」
この言葉には、運動発達の変化だけでなく、その背景にあるご家族の歩みも大切にしたいという想いが感じられます。
子どもの成長を支えることは、ご家族の喜びや不安にも寄り添うこと。
一つの成長を一緒に喜べる関係性も、小児訪問リハビリの大切な部分だと思います。
担当が変わっても、成長を喜び合えること
今回、もう一つ印象的だったのは、介入初期に関わっていたセラピストが、その後の成長報告を心から喜んでいたことです。
日々の支援を担当するスタッフが変わっても、以前関わっていたお子様の成長を知り、当時の出来事を思い出す。
そして、現在関わっているスタッフに対して「今後も発達の経過を教えていただけると嬉しいです」と伝える。
そこには、一度関わったお子様の成長を、その後も大切に想う気持ちが表れています。
小児リハビリは、長い時間をかけて成長を見守ることも多い分野です。
だからこそ、こうした嬉しい報告をスタッフ同士で共有し、喜び合えることにも、大きな意味があると感じています。
あの日の問いかけが、今日の喜びに

「いつ歩けるようになりますか?」
あの日のお母様の問いかけ。
そして、歩けるようになったという今回の嬉しい報告。
その間には、ご本人とご家族が重ねてこられた、たくさんの時間があります。
私たちがそのすべてを知っているわけではありません。
それでも、成長の一部分に関わらせていただき、その喜びを共有できることは、セラピストにとって大きな励みになります。
今回の報告を受け、介入初期に関わっていたセラピストからは、お母様とお子様へ「おめでとうございます」と伝えてほしいというメッセージもありました。
あの日、まだ難しかったことが、今日できるようになっている。
そんな成長の瞬間を、これからも大切にしていきたいと思います。
NewGate訪問看護ステーションは、お子様一人ひとりの発達のペースとご家族の想いに寄り添いながら、これからも小児訪問リハビリに取り組んでいきます。
